加藤　委さんの器に常連のお客様が花を生けてくださいました。

「黒龍」冬期限定品のトリを飾るのがこの「吟十八号」です。　仕込作業が軌道にのり、安定した酒造りが出来る頃である十八号目の仕込番号から「吟十八号」と命名されました。一昨年より生貯蔵酒での出荷となり、新酒のフレッシュな風味がより長持ちする酒になりました。

　立香はフレッシュでフルーティーな風味に満ち溢れています。リンゴやピーチを連想させるみずみずしい果実の香り、メロン、バナナを連想させる甘い香りが絡み合っています。含み香もメロンのような香りが心地よく香ります。

　口当たりはたいへんスムーズ。生貯蔵酒ならではの軽快感があります。広がりを感じさせながらもサラリと舌を滑っていくその感覚は絶妙です。味わいは芳醇でフレッシュで清涼感溢れる旨味を感じます。アッサリした中にも適度にボディがあり、バランスの良い風味で飲みやすい酒に仕上がっています。

　後味はフワッとした心地よい余韻が感じられます。酸味でズバッと切るタイプというよりもゆるやかに切れていくタイプです。
　昨年から発売が４月上旬となりました。全国各地で桜の便りが聞かれる季節です。お花見の頃から夏にかけて爽やかな風を感じながら楽しく飲みたい１本です。

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産　　地　：福井県
酒　　質　：吟醸生貯蔵酒
酵　　母　：蔵内保存株（自社培養酵母）
精米歩合　：５５％
使 用 米　：五百万石
杜　　氏　：畑山　浩（能登杜氏）
タ イ プ　：やや辛口
飲 み 方　：冷やして
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